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教室の出来事

行事をきっかけに変わる

秋は小学校でも音楽の行事が多く、
ピアノを習っている生徒さんには活躍の場があります。
本人が参加したいと思っているのであれば、全面的に協力することにしています。

学芸会の劇で音楽を担当した生徒さんは、オーディションで選ばれました。
数年前にご両親がアコースティックピアノを購入されたので、
音が良く出たのが選ばれた理由でしょう。
当日は、伴奏の他に何種類もの打楽器を担当したそうです。
たくさんの方から感想をもらったようで、とても嬉しそうでした。

作曲コンクールに選ばれた生徒さんは、
幼稚園の頃から歌が上手で印象的でした。
レッスンをしていても、楽譜の中身に興味を持っていて、
理論をどんどん吸収します。
コンクール後は楽譜の読み方がより詳しくなりました。

家の息子も、市の音楽祭と学芸会で合唱の伴奏を担当しました。
お陰でサポートする側の気持ちも経験することが出来ました。
締め切りまでに仕上げるプレッシャー、歌や指揮に合わせる余裕など、
ひとりで弾いていては体験出来ない貴重な機会を頂きました。
小学校の先生方には本当に感謝しております。

以前のブログに書きましたので省略しますが、
選ばれた後は足りない部分を補っていかなければなりません。

そこで大切になるのが基礎だと思います。
音楽用語がわかること、演奏をコントロールすること、
自分以外の音を聴けることなどが最低必要です。

その上で、「納得のいく楽譜を書きたい」とか、
「遠くまで響く音はどうしたら鳴らせるだろうか」と悩んだり、
「もっと皆が演奏しやすくなるように練習しよう」
という気持ちから努力します。
最終的に、どこまで頑張れるかが試されます。

行事が終わった後には、
成長した生徒さんの姿に変わっていて
レッスンがより一層楽しくなっています。

教室の名前を決めた理由

先日、小学校で合唱部の伴奏をお手伝いしました。
私がピアノの前に出ると、
前の方に座っていた教室の生徒さん方が、
「みさき先生」と手を振ってくれます。
みんな応援してくれているのだと思いました。

最近入会した生徒さんも、「みさき先生」と呼んでくれます。
小さな子が何かに気づいて伝えてくれる。
これほど幸せなことはありません。

自宅教室の名前を考える際、特に素敵な名前が浮かびませんでした。
そこで、文字を覚えたての子も読めそうな
柔らかいイメージの
みさきピアノ教室にしました。
その効果もあってか、大人の生徒さんも「みさき先生」と声をかけてくださいます。

人に話しかけるのは、簡単ではありません。
心を開いている相手でないと、尋ねられないこともあります。
先生に聞いたらどう思われるかなと
気にして質問が出来ないのは、お互いにとって不幸です。
何でも相談できる関係を築いてレッスンは成立します。

今日も「みさき先生」と言われたら、
頭の中をフル回転して、
ひとりひとりに適したアドバイスを探したいです。

ピアノの管理

先週、みさきピアノ教室のピアノを調律して頂きました。
その時とても嬉しかったのが、
ピアノの管理を褒められたことです。
調律はピアノの健康診断だと思っているので、
良い評価を受けたような気持ちになりました。

週の4日は他の音楽教室で稼働しているため、
 私は家族にも協力をお願いしています。
基本的な所では、部屋のドアは必ず閉めること。
そして湿度が上がったら除湿機のスイッチを入れてもらうことです。
今ではすっかり定着してきました。

温湿度計温湿度計を置いておくとわかりやすいです。

1年中部屋の数値に気を付けて生活していると、面白いことがわかります。
天気が良い日でも、窓を開けると湿度が高い日があることと、
家の中でも部屋によって環境が異なるというふたつが発見でした。
外の天候や家全体の室温などとは関係なく、
ピアノを置いている部屋を気を付けるのがポイントです。

ここまでこだわる理由は、音に影響するからです。
鍵盤の戻りが悪くなったり、金属音を伴うと、演奏していて気になります。
常に心地よい状態に整えていたいのです。

特に夏は難しく、エアコンをつけると湿度が上がり困っていたのですが、
今年はエアコンと除湿機を同時につけてみたところ、効果的でした。
除湿機はごくわずかしか動かず、安定した湿度を保つことが出来たのです。

これから乾燥して来る冬は、ストーブと共に加湿器を使います。
湿度が上がらないようにコントロールを頑張って、
弾きやすいピアノで生徒さんをお迎えしたいです。

学校の伴奏に選ばれる条件

この秋、当教室では2名の生徒さんが学芸会や市の音楽祭で演奏します。
学校で「ピアノを習っている人?」「伴奏をしたい人?」
と尋ねられますが、 挑戦しようと勇気を出すのは大変なことです。

締め切りまで弾けるだろうか…間違えたらどうしよう。
様々な不安と闘ったうえで決意しているんですよね。
頑張って参加を決めた生徒さんに、出来る限りのことをしてあげたいです。

どんな人がオーディションで選ばれているのか考えることがあります。
第一条件は、児童の声を支えられる音が出せる人でしょう。
いくら指が動いても、音量が足りなければバランスが悪くなりますよね。

第二は、堂々としている人でしょうか。
必要以上に緊張し過ぎず、立ち居振る舞いが落ち着いていると
上手そうに見えますし、この人に任せたいと感じますよね。

第三は、理解している人かもしれません。
曲名を見て、歌詞を読んで、楽譜から得られる情報をつかめる人。
先生に指摘されてではなく、自分の意志で弾いているように見えると良いですね。

生徒さんふたりは、役割を与えられたことによって成長しています。
指導の中身も詳しい内容が伝えられるので変わってきました。
学校の先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。

気を付けなければならないのは、教本の進度。
 伴奏にかかりきりになると、
譜読みの能力が落ちたり普段の楽譜が停滞するかもしれません。
生徒さんとよくお話して、同時進行でレッスンしていきたいです。
本番が終わったら、更に上達を目指していけるように支えます。

ピアノつうしんのこれから

2015年5月より発行を始めた
みさきピアノ教室 ピアノつうしんも、38号になりました。
読んでくださる生徒さん、ご家族に感謝です。

毎月作って良かったと感じている所は、
生徒さんが情報を利用してくださることです。
『栗原市の文化会館でコンサートがあります』と呼びかけ、
『市内の小中学生は先着で無料になります』とご紹介すると、
「コンサートへ行きます。」とお返事を頂きます。

マイタウンコンサート
ちょうど昨日開催されたコンサートのパンフレットです

私にとって有難いのは、
お知らせやお願いを口頭ではなく、やんわりとお伝え出来ることです。
『靴下の着用にご協力を』と一文載せると、次の週には皆さん徹底されています。
また、空き時間があるうちに時間変更やご入会をお薦めしたところ、
現在3件ほどお話が動いていて、
枠を整えた状態で秋募集を迎えられそうです。

今月は夏に行われるオーディションというタイトルで、
学校の伴奏について取り上げました。
高学年のお子さんは当事者意識を持って読まれると思いますが、
低学年のお家の方々には情報提供になるかもしれません。
毎日の練習に向き合うきっかけ作りを目指しまとめています。

一方で先週のレッスンでは、小学1年生のお子さんに
「トランペットってなに?」と聞かれましたので、
楽器紹介のコラムには、より一層力を入れたいと考えています。
今月はコントラバスを説明しましたので、
来月は管楽器に進みたいです。

夏のハガキに宣言

今年も夏休みは、生徒さん方へ暑中見舞いのハガキをお送りしました。
なぜ毎年ハガキを書いているかというと、
私自身が、先生に手紙を書いてお返事を頂き、励まされているからです。

日頃レッスンでは、考えていることが伝わるように
気を付けて話すようにしています。
でも聴く側の感じ方は様々です。

感じていることがあっても、言葉にしなければ伝わりませんし、
気持ちに余裕が無ければ、心には届かないかもしれません。
暑中見舞いハガキは、
補う役割を果たしてくれるのではと
ささやかな期待を抱いて書いています。

たくさんのお返事を頂きましたが、皆さんそれぞれの個性が1枚に納まっています。
今練習している曲の上達具合いを報告してくれたり、
レッスンを受けた感想を教えてくれる生徒さん。
回数調整の休み中に、どのようにピアノと向き合うか宣言してくれる女の子や、
いつも優しくお子さんを見守っていらっしゃるお母さんのメッセージ。
思っていることをお知らせしてくださるのが本当に嬉しいです。

文章だけではなく、デザインも工夫が凝らされていて、
幼稚園のお子さんは、絵の具を用いて小さなハガキに表現されています。
オリジナルのイラストを描いてくれる男の子もいます。
お出かけ先のポストカードや撮影したお写真を印刷して作られたハガキには、
インパクトがあり驚きました。

言葉や絵、写真で表現できる人は、音楽でも自分を出せるはずです。
アドバイスを引き受けるのが、私の役目。
ハガキを受け取る度に、再認識している夏の日です。

お迎えの質問が上達を変える

みさきピアノ教室では、お父さん方のお迎えも多く、
レッスン後に、「今日はどうでした?」と声を掛けていらっしゃいます。
恥ずかしそうに生徒さんが答えている様子を、いつも微笑ましく拝見しています。

「今日はどうでした?」という、曖昧な質問はいいですよね。
お月謝を払って頂いているのですから、
お子さんには説明する責任があります。

もしも、「あの曲合格した?」という質問だったら、
第一声はイエスかノーになります。
でも、曖昧な質問の答えは、生徒さんに委ねられています。

毎回のレッスン後に、お父さんからあの質問が来るとわかっていたら、
レッスン中からレッスン直後に、頭をフル回転して
「なんと答えよう?」と考えるようになるでしょう。

始めは、「楽しかった。」や「出来た。」かもしれませんが、
毎回同じことを言ってはいられませんから、
段々と言葉は変わっていくと思います。

同じ質問を受けているお子さんは共通して、コミュニケーション能力が高いです。
一週間練習して何がわからなかったか、知りたいことを説明してくれます。
お子さんが成長する様子が垣間見える時間です。

初めてのペダル

バスティンの『恐竜の王国』を弾いている生徒さんがおります。
ペダルの記号が記してあったので、ペダルの話を取り上げることにしました。
ペダルの説明をする時には、教え過ぎないように気を付けています。

「この記号は右のペダルを踏んでくださいという意味だけれど、
右のペダルを踏むと何が変わるかな。」
と聴いてみることにしています。

もう子ども達は既にお家で実験済みですから、
「音が伸びる。」
と答えてくれますが、
「ピアノの中はどう変わるでしょうか。」
と譜面台をずらして一緒に聴いて、見る時間が好きです。

自分が踏んだペダルによってダンパーが上がる様子は面白いのでしょう。
目を輝かせて喜んでくれます。
「じゃあ真ん中のペダルは。左のペダルは。」
と次々に興味を持って尋ねてくれます。
その姿を見ると、もっと伝えたくなるのです。

何人ものお子さんに接していますが、
ピアノの構造に驚かなかった人はひとりもいません。
「ペダルを踏めば音が響きます。」
というのはもっともですが、
自ら発見したことはより鮮明な記憶として残ります。

これからも、ピアノならではの面白さを取り上げていきたいと感じたレッスンでした。

「ピアノを習っていて良かった」

5月の土曜レッスンは、
市内小学校で運動会が開催されるため、月2回になりました。
6月に休まずレッスンする事で回数を調整しています。
運動会練習の時期は疲れてしまうお子さんも多いので、
生徒さんは練習出来ているかなと心配していました。

ところが、5月1回目のレッスンでは
発表会後に完全燃焼して弾いていなかった生徒さんが、
5月2回目のレッスンでは自信を持って演奏していたのです。

なんでも、炎天下での運動会後も帰宅して落ち着いてから練習したんだとか。
どうして練習出来たのか尋ねてみましたら、
どうも学校の音楽の授業が良い影響を与えているようです。

ペツォルトの「メヌエット」を聴いて興味を持ち、
お家の電子ピアノで再生音を聴きながら、
右手が弾けるようになったそうです。
授業では鍵盤ハーモニカがすらすら演奏出来て、
「ピアノを習っていて良かったと思いました。」と答えてくれました。

5歳から学べるバッハ アンナマグダレーナ・バッハの音楽帳より ピアノメソッド
「メヌエットの左手も弾いてみる?」
ピアノメソッド社
5歳から学べるバッハ
アンナマグダレーナ・バッハの音楽帳より
を紹介したところ、嬉しそうににっこりしていました。

「わかる」の範囲

みさきピアノ教室では、
中学校を卒業し高校に合格された生徒さんが1名、
小学校を卒業された生徒さんが1名、
幼稚園を卒園された生徒さんが2名いらっしゃいます。
おめでとうございます。

また卒業式で伴奏された生徒さんもおり、
数年前とは演奏が大きく変わり、音が綺麗になっていて
本当に嬉しく思っています。

春は進級・進学の季節ですが、
有難いことに退会を希望される方は1名もおりません。
4月に発表会を計画しているせいもあるかもしれませんね。
卒業された生徒さん方は、新生活の準備もお忙しいですが、
ぜひ発表会の練習にも力を注いで頂きたいです。

ずっと考えていて最近改めて感じたことなのですが、
人によって「わかる」に違いがあり、気になっています。
「わかる」には個人差があるのは当然ですよね。
レッスンでは生徒さんに説明して、「わかった!」と言ってもらえると、
話して良かったと実感します。

でも残念ながら、次の週には忘れてしまうこともあります。
覚えていなければ、また伝えれば良いのですが、
中には覚えている生徒さんもいらっしゃいます。
「先生にこのように言われたので、試してみたらこうでした。」
「ここがわからないので教えてください。」
とメモに書いて持ってくる生徒さんもいて、やりがいがあります。

こちらはひとりひとり同じように接しているのですが、
試行錯誤を経て演奏を聴かせてくれる生徒さんの熱心さには、
「もっと教えたい。」と気持ちを引き出される力があります。

忘れてしまう生徒さんは、納得感があったのに
話を聴いただけで、出来たと勘違いして復習しなかったのでしょう。
一方で、覚えている生徒さんは言われたことを思い出し、
やってみたのが大きな差です。
これはピアノだけに限ったことではありません。

わかると思った時点で成長は無いという言葉がありますが、
今「わかる」範囲は限られていると考えて、
謙虚に努力していきたいですね。