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「わからない」が「わかる」

いつも考えているのですが、何でも共通して
わからないことがわかるのは、難しいです。
わかったという納得感は、数値化出来ないですよね。
音を聴くというのも、聴こえ方は人によって異なりますから、
生徒さんの演奏を聴いて、言葉でも確認するようにしています。

結局その人の範囲内で物事を理解しますから、
表面的な理解の人もいるでしょう。
なんとなくわかる→少しわかってきた→こういうことだったのか
と段階を踏むように、突然全てを把握するわけではなく、
少しずつ実感してくるものではないでしょうか。
それでも段々と理解が深まれば、良いと思います。

わかったふりをしてしまうのはもったいないことです。
相手が「この人はわかっている」と勘違いして話すのをやめてしまえば、
聴けるチャンスは失われてしまいます。

私が小さい頃は、楽譜を読めるようになるまで時間がかかりました。
小学校1年生のスタートで遅かった上に、
数年は悩みながら読んでいました。
先生が何度も何度も丁寧に教えてくださり、知っている曲を弾いているうちに
楽譜のルールが面白くなってきました。

その後は、ピアノは弾ければいいのだと思って10年ほど過ごし、
大学の頃に理論の必要性を痛感します。
今までただ弾いていたんだ、とショックを受けたことを覚えています。
知らないことを認識していなかったし、気づかなかったのです。
今は、自分の後悔も大切に振り返りながら、仕事と向き合っています。

日頃たくさんの子ども達と話していて、話を聴くのが上手だと感じることがあります。
一所懸命わかりたくて、
わかろうとしてくれている様子がうかがえます。
質問の答えを的確に返し、言葉のキャッチボールが続く人は、
きっとどんな分野でも伸びるでしょう。